こんにちは、イレス札幌円山店の阪東です。
髪のケアに重きが置かれるようになった昨今、美容界でも色々な薬剤、考え方が日々新しく出ています。
イレス円山でも良いものは取り入れ、よりお客様のお悩みを解消しキレイで扱いやすい髪をご提供できればと思っています。
少し前から美容界で話題の酸熱トリートメント、聞いたことありますでしょうか?
縮毛矯正ではなく、クセをやわらげサラサラツヤツヤにしてくれる!?
的な広告もあったりしますが、一方で匂いや退色といったマイナス面もちらほら耳にします。
さっそく色々なメーカーから薬剤が出ているので、どのような違いがあるか、データやうたい文句だけではわからない部分を日々実験し検証したりします。
内容成分で大事な働きをするのが グリオキシル酸、レブリン酸、マレイン酸など。
薬剤によってこれらが混合されていたり、配合量が違ったりと様々ですが、ざっくり言うと髪内部を架橋する働きをします。
架橋と一言で言ってもなんのこと?となりますが、
まず髪には S‐S結合、ペプチド結合、イオン結合、水素結合 といった主な結合が4つあります。
パーマや縮毛矯正で操作するのがS-S結合。
髪を形作る強固な結合で、これを薬剤によって切断し、形を変えた状態で再結合させることで持続するパーマやストレートになります。
それに対し、酸熱トリートメントで操作するのは水素結合。
これは意外と簡単な結合で、髪が濡れると離れ、乾くとくっつきます。
髪にドライヤーやアイロンで熱を加えることで、水分が抜け形がつくのがこの水素結合によるものです。
ちゃんと乾かさないで寝てしまったら朝起きて髪がボンバー、というのも水素結合によるものです。
どちらもまた濡らせば結合が離れて元に戻りますよね。
酸熱トリートメント、中でもグリオキシル酸、レブリン酸はこの水素結合部分を架橋してくれるイメージです。
水分と入れ替わりこれらが結合として働くので乾かした時に素直で収まりの良い髪になります。
結合として固定させるためブローやアイロンで熱を加えるので、基本ストレート用になります。
とは言え、縮毛矯正とは違い強い結合を操作するわけではないので矯正のような持続は望めないとは思います。
矯正だとペタンとなりすぎる、ダメージが心配、傷んでるから矯正はかけれない、という場合などに対応できるのではないかなーと思っています。
これからまだまだ実験を重ねてメリットデメリットを検証し、お客様に喜んでもらえるものをご提供でたらと思います。
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